ユジク阿佐ヶ谷にて。ようやく観に行けた。
正直、観る前までは死刑囚のことなんてどうでもいいと思っていた。
ちなみにこの作品の教誨師とは、「受刑者の心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く人」のことだ。
死刑囚たちの心を救うのが大杉漣さん演じる教誨師なのだ。
実際に観てみると、ものすごく深く考えさせられた。
これから死ぬ人の心の救済なんて必要なのかということ、そんなことしても虚しいだけではないかということ、そもそも死刑になるほど悪いことした人に情けをかける必要があるのかということ等々、いろいろ思うところができた。
私は作品を観たあとには死刑反対とまで思ったくらいだ。
(ちなみにこの作品はそういう内容ではない)
また、今は亡き大杉漣さんが主役ということが、死についてあるいは生について、より考えさせられたのかもしれない。
ほとんど、密室の中での会話劇であるが、これはちょっと大変な作品観ちゃったと思った。