たぶちみずき

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」のたぶちみずきのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

60分ずっと退屈しなかった。走りすぎてるわけでもなく要素が少ないわけでもない。盛り沢山すぎるのにテンポも流れも良くて終わった直後もう一度見たくなるくらい凄かった。
近未来SFも軍人も警察も親子愛も汚染上層部も全部詰め込んでるのにすっと入ってくる世界観、PSYCHO-PASSだからの一言

謎解き要素は少なくて、伏線が充分わかりやすいから犯人はすぐわかってしまうんだけど、そこで終わらなかった。
一期の一係の皆が動いているところ、振り回されてるところ、ちゃんと活躍するところ、涙腺がゆるんで楽しかった。
アクションも迫力満点。戦闘機が弾丸を打ち出す音も、ジェットドローンが飛び回る音も、機械のデザインも、全ての細部にこだわりを感じた。須郷と彼、狡噛と彼の取っ組み合いの動きも切れ味抜群だった。
複雑な問題を抱えた親子の関係もアニメ本編を見た後なら征陸の気持ちが痛いくらいしみる。
回想、という説明でしかない構成が95%くらいを占めていたけど、だからこそまとまってわかりやすい話だった。PSYCHO-PASS好きなら絶対見てほしいと思いました。



以下アニメ本編のネタバレあり蛇足



狡噛さん縢くん征陸さんが動いて話してるだけでもう泣きそうだった。一期一係は至高。待ってた。アニメ一期の1話からずっと追いかけて、ぽんっと放り出されてそれでも何年も好きだったキャラクターが新しく描かれている事実に感動した。
征陸さんの声優の有本さんは亡くなってしまったし、これが本当に最後なのかもしれないと思ったら堪らなく辛い。宜野座さんと征陸さんと母親のシーンで泣いた。彼はずっとずっと父親だった。
2期からずっと丸くなった宜野座さんを見ていたので、久々に尖り期の彼を見てアルバムを見ている気分になった。犯人を3人がかりで取り押さえるシーンの宜野座さん最高。征陸さんにキレてやれやれって廊下に出たあと襲撃があって狡噛さんに呼ばれて、はぁ!?ってなってるの最高。
狡噛さんは狡噛さんだった。終始皮肉めいていて、核心を突く推理も、張り込みで煙草吸ってるところも、なりふり構わず窓の外に飛び込むところも好き。復讐を終える前のあの彼の雰囲気が素敵だった。
縢くん久々すぎてあの声が聞こえた瞬間を受け止めきれなかった。茶化してふざけて決める彼は本当に格好良い。

好きが詰め込まれ過ぎていてまとまらない。
たぶちみずき

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