焼きぷりん

甲鉄城のカバネリ 海門決戦の焼きぷりんのレビュー・感想・評価

3.8
『貴様!人かカバネか!?』。カバネ(≒ゾンビ)に支配された海門駅を、再び人間の手に。しかし、その作戦を阻む男が現れる。彼はただのカバネという訳ではなく…?アニメシリーズの続きを描く。

闘いの模様を6割、恋愛で4割。アンバランスのようでいて、意外にも程よい感じ。暗いストーリーだけれども、恋愛要素が甘々なので、最後に心地よい余韻が残る。全体的な駆け足感はあるが、そこは予算とかあるし仕方ないのかなあ。

気合いの作画。そもそもTVシリーズからアニメーションの綺麗さがウリの一つでありながら、映画でさらにそこを伸ばしている。美麗なバトルシーンのテンポは観ていて気持ちが良い。

盛りだくさんの設定。和×蒸気機関×ゾンビの組み合わせは本当に秀逸。死に設定を作らないよう、うまく物語に溶け込ませられている気がする。ただ、カバネ回りの設定はもっとシンプルでも良かったかも。

定石どおりの起承転結なのであまり驚きはないが、キャラクター同士の関係性の進展を重視するのであれば、かなり満足な内容かも。エンディング映像もサービス満載だけれど、当初の硬派なイメージからはどんどん離れていってる気はするなあ。
焼きぷりん

焼きぷりん