恋人の裏切り行為により存在を消されたくノ一（翠玲）が、復讐心を胸に秘めながら女郎屋に潜入する。女仕置人の暗躍を描いている、にっかつ配給（東映ビデオ販売）のエロティック時代劇。「卍舞（まんじまい）」シリーズ第3弾。
女を食い物にする粗暴な男に対して制裁を与えていく、仕置人のパターンを踏襲している作品。前作の物語とは繋がっていない単体ものであり、エキストラを使用したセット撮影と意匠を凝らした舞台美術により、本格的な時代劇が完成されている。
ヒロイン役の翠玲は、色仕掛けのセクシー演技を見せてくれるが、肌の露出は控えめ。その代わり、ヒロインの恋敵であり、将軍の側室となった妹（大竹一重）が、肌色多めの濡れ場でハッスルしてくれる。
ヒロイン視点の復讐劇は、可もなく不可もなくといった感じ。「客を廻すことで手一杯の女郎屋で隠密行動が取れるのかどうか」というツッコミどころは無くもないが、敵対者を順繰りに始末しながら、ボスを追い詰めていくときのカタルシスを得ることができる。
