いぬ

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのいぬのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

中学生のころの思い出を掘り起こされて心がチクチクする、でもあったかいものに守られてて、当時の感覚とシンクロする感じ。見終わった後ぽ〜っとした、夏の体育終わりの授業中の気怠さみたいな。(いいたいだけ)
関わる人物の心情は一切出てこなくて、その後の出来事とか全く分からない。視聴者に考えさせる系の物語は苦手だけど、この映画は自分の心境に似てるからか全然苦じゃないし、むしろ想いを馳せるのにちょうどよかった。
ただお父さんの心情は綺麗に言葉になって表現されていて、とても心地良い、ちょっとくどかったけど、そのクドさも、父親の姿が現れてる。
好きな男の子が映る時の異様にかっこいい演出とか、プールにいるちょっと癖の強い学生達の姿とか、カースト上位の女の子ふたりと話す時の画角とか、なんか海外のアニメをそのまま映画にしたような感じなのがすごく気になった。かわいい表現、この映画をぐっと好きになれるところ。
ケイトの今後を考えると、多分この子はほんとに大きくなるんだろうなと思った。女の子のいとこが言ってたみたいに、多分とっても賢い。嫌なことはしっかりダメだといえるし、あの頃にあんなに真剣に自分と社会の調和を考えながら見つめられるから。
はーよかった!
いぬ

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