クマヒロ

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのクマヒロのレビュー・感想・評価

4.3
とにかく、とにかくリアルな思春期の女の子。脇を固める各キャラクターも本当にリアル。

ケーラ、オリヴィア、エイデン、ケネディとかほんといるいる!ってキャラクター。
中でもやはりケーラは誰もが思春期の頃、心中に抱えている不安や迷い、苛立ちの全てを抱えているようなキャラクターだった。

ケーラ自身行動を起こしている時点で、なにか変わるきっかけをつかみそう…でも掴めないみたいなところが見ているこっちまでソワソワするし、自身の中・高生の時の記憶が蘇るシーンが多かった。

年齢関係なく感情移入できるキャラクターがいることはほぼ間違い無いが、SNS全盛期のまさしく今、見るべき映画だと思った。
YouTubeで理想の自分を語ったり、夜ちょっとエッチなことをスマホで調べたり、FacebookやInstagramでコンタクトをとって一喜一憂したり…
まさしく今の若者でありよりリアルを感じられる。

人それぞれ捉え方は違えど確実に前向きになれる作品だった。
誰の価値観も肯定されるべきだとこの映画を見て思い知らされる。

しっかりと笑えるシーンも多くて、中でもバナナのシーンや父が付いてくるシーン、ゲイブの家に行くシーンは微笑ましかった。
クマヒロ

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