不思議な映画。
濱口竜介を彷彿とさせる長回しのシーンが多く、間もかなり長い。
主役の大場みなみさんの、本当は何考えてるか全然わからないが自然な演技には釘付けになった。
ガチャピンの夢の話面白い。
抽象的ではあるが、どこか自分も感じたことがある空気感みたいな、完全にフィクションとは思えないような空気感があった。
とはいえ、自分には正直リズムが悪かったと思わざるを得ないし、物語を進めていく推進力がセリフの中にあまりなかったのも共感しにくい点。
濱口作品にはセリフによって物語が爆発的に推進していく見応えがある。
いずれにせよ、自己「I」と他者の関係性について考えさせられるところは多々あり、それをATAM「I」とシンクロさせていたのは洒落てんなぁと思った。
2019劇場鑑賞53本目