小さな声で囁いての作品情報・感想・評価

上映館(1館)

小さな声で囁いて2018年製作の映画)

上映日:2019年03月16日

製作国:

上映時間:110分

あらすじ

「小さな声で囁いて」に投稿された感想・評価

SHU

SHUの感想・評価

3.8
初ポレポレ。

画がとっても綺麗だった。
奥行きがあって、広がりがあって、何層にもなってて、その間を人が行き来して。

自分は女の人が化粧ポーチを探った時に鳴るガチャガチャって音が苦手なのかも。

ガチャピン 笑
着地した後はどうなったんだろう…笑
台詞のセンスが好き。
だらっとした緩い雰囲気が好きな映画でした。
ポレポレ東中野のレイトショーや。
2時間近く、寝落ちもせず、真剣に見入った。何かある、何かあると思いつつ。せやけど、何も無かったわ。
浜口竜介風ボン作。大したストーリー無し。台本いっこも出来てへんのに、大した計算もなく、設定と大体の流れだけ決めて、浜口風に撮ってみたらこんなん出来ました、みたいな。浜口が逆に悪い影響を与えてる典型的なやつやな。特に若い監督作品でこんなん増えてくるんかもしれんな。ちょっと心配や。
上映前に、「上映後に監督出演のトークショーあります」との告知あり。監督何しゃべるんか、逆に興味湧いてきて、トークショーまで聞いたった。「観光地でそこに居る人等を傍観するように撮りたかった」。何やそれ?ほんまどうでもええわ。他に撮りたいもんとかないんかいな?「役者が怒り出して芝居を拒否した」おいおい、それはないやろ。言い訳か?。ちょっと待ったってえな。女友達(?)キャスティングしたんあんたやろ。客の前で言い訳してどないすんねん。これな、学内の学生相手の鑑賞会ちゃうよ。曲がりなりにも商業上映(?)やんか。それはないんとちゃう?
ゲストの別の監督も褒め所無くてちょっと困ってる様子。どうでもええ枝葉の話ばっかりしてる。「彼とは学歴一緒なんですよ」「熱海がいいですねえ」。あんたもな、気ぃ遣こてどうでもええしょーもないことばっかり言うてやんと、もっとちゃんと言うたりいな!「その役者を外さなかったことは間違っていない」ん?。あんたら傷の舐め合いしてるんかいな。はあー。ため息やわ。
終わったん夜の11時。祝日の夜中に、50過ぎたおっさんが一人で何やってんねやろ?やれやれ。
旅の途中で見た私はとてもエモい気持ちになっていて、冷静にレビューすることが困難な映画。

現実世界で何度も聞いたことのあるエピソードが映画の中でも語られていたのもエモかった。
本物と偽物の混じっているフィクション
階段のシーンと光の少ないシーンがタイプ

思い出す映画っていい映画だなと思うんだけど、熱海とヤシの木で思い出すから勝ちだな〜と思うなど
退屈なところが素晴らしい、そんな作品だった。

登場人物と同じ空間を共有しながら倦怠期カップルの5年後、10年後の未来へと想いを馳せていくリアリズムの作品。だからこの作品にエンタメを求めてしまったらきっと期待外れになると思う。

「流れている時間を撮ろうとした」と山本監督がアフタートークで話していた。監督は長回しの映像から登場人物たちが感じている3泊4日の熱海旅行を観客にも体感させようとしたに違いない。二人の未来にとって何が足らなくて何が必要なのか、その何かを二人の間に流れる空気から感じ取らせるために。

熱海は地元の方々の熱心なプロモーションの甲斐あって人気観光地に復活した。家から割と近い(寧ろ会社より近い)のでたまーに行くけど、行くたびに新しい発見がある。

鄙びた街の中に新しい店が生まれる、そのちょっとした発見は倦怠期を迎えたカップルが相手の新しいところを見つけた時の新鮮さに似ている気がする。そう思うと熱海の街と倦怠期カップルの組み合わせは絶妙だった。

んー、でも個人的には倦怠期に熱海3泊4日の旅行はちょーっときついかな…
菩薩

菩薩の感想・評価

3.4
撮りました!と言うか撮れちった…みたいなゆる〜いオーラを纏っている作品、非常にダラダラとしている。だがこのダラダラが熱海の雰囲気と絶妙にマッチしているもんだからなんだか悔しい。五十嵐耕平は「温泉」の語句を用いて表現していたけどまさにそんな感じ、だからその温泉に2時間近く浸かっていたもんでちょっとのぼせ気味。倦怠期を迎えたカップルの崩壊への細やかな助走、A→T→A→M→Iへと、最後は「愛」に帰ると見せかけて、このIは結局別離を意味するのだと思う。確かに恋人と旅行に行くとなんか喧嘩するし、そんな人とは結局上手くいかないよね、って何年前の話だって感じだが…。今ここで感情的になったところで、後何日をその雰囲気のまま過ごすのはお互い厳しい、ならここは一旦収めて、とりあえずSEXかなんかして仲直りして、家に帰ってから改めてキレればいいんじゃないかなんて、そんな打算的な事を考えながら、結局朝起きたら怒ってた事自体忘れてるタイプの人間です私は(どうでもいいね)。ロープウェイにしろ、光る剣×夜のキャッチボールの合わせ技で濱口的加点ポイント。大場みなみさんは…なんかめちゃくちゃいいな…。

ちなみについでにもう一個どうでもいい事を書くと、熱海と聞くとかつて新宿JAMなどを中心に活躍していたエレポップユニットのmiamiを思い出す。その片割れの小林愛さんは現在ゆるめるモ!の「ほぼ専属」作詞家として活躍していて、miamiの代表曲であった「白玉ディスコ」もゆるめるモ!によってカバーされているので適当にチェックして欲しい。AtamiはMiami、では無い。
miyagi

miyagiの感想・評価

3.7
不思議な映画。
濱口竜介を彷彿とさせる長回しのシーンが多く、間もかなり長い。
主役の大場みなみさんの、本当は何考えてるか全然わからないが自然な演技には釘付けになった。
ガチャピンの夢の話面白い。
抽象的ではあるが、どこか自分も感じたことがある空気感みたいな、完全にフィクションとは思えないような空気感があった。

とはいえ、自分には正直リズムが悪かったと思わざるを得ないし、物語を進めていく推進力がセリフの中にあまりなかったのも共感しにくい点。
濱口作品にはセリフによって物語が爆発的に推進していく見応えがある。

いずれにせよ、自己「I」と他者の関係性について考えさせられるところは多々あり、それをATAM「I」とシンクロさせていたのは洒落てんなぁと思った。


2019劇場鑑賞53本目
kutata

kutataの感想・評価

3.9
大場みなみさんの声の魅力は何なのだろう。ガチャピンの夢の話ずっと聴いていたい。
ダミアンは空間の捉え方以上に、何よりも次のカットがあることを信頼していると思います。
「パーク」や「日曜日の朝」の歩行のサスペンスがカット内では無く、カットの切れ目にあったとすると、この映画の画面は立体的なようでいて実はとても平面的で、それぞれが1枚絵として完結しています。1枚しかないスクリーンをどう立体的に使うのか。映画で人を歩かせることは、カットを持続させる快楽に置き換えられると思います。

倦怠期という設定ですが、愛情表現が見えないと、終始苛々させるだけなのは観ていて楽しくないなと思ってしまいました。倦怠期のリアリティは実際にはああゆうものなのかもしれませんが、彼らが恋人であるという根拠が、映画では言葉では無く即物的に示されるべきです。
例えば「パーク」の冒頭のキスはその後の展開にとても効いていると思うので。キスやセックスを撮るのは大胆で憚れますが、最も簡潔に関係性の意味内容を表します。

ヒロインの女優さんがとても美しく撮影されていることと、
藝大制作という苛烈な枠組みの中で少しでも価値のある時間を作り出そうという試みが、映画の中の時間と混ざり合ってきちんと映っているのには大変好感が持てました。

その他気になった点。
◯1カット目が男の目線であるとすると、2カット目(女が寝ている)、3カット目(それを観ている窓際の男)の2と3の編集論理とカット割りの理由。
◯ 冒頭で女が別れて行動しようと提案する場面の二人の体位が対面であること。
◯美術館で映像を見る女をなぜ背中から映しているのか。
カラオケのシーンでほろほろ泣いた
みんな不器用で植物が美しくて時がゆっくり流れて少しずつ変化して。すばらしかった。
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