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九月の恋と出会うまでのKのレビュー・感想・評価

九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)
3.4
原作未読。装飾の多い部屋。棚のろうそくが何かに燃え移りそうで気になる。おそらくキャンドルライト。エアコンの穴。尾行。高熱。冷えピタとお粥。現場写真。小説ネタ。もし彼女の心配が的中していたら、かなり危険かつ不用心なやりとり。親殺しのパラドックス。シャボン玉。プレゼント。10桁携帯番号。涙の流れるタイミングが絶妙。お二人ともさすがの安定した演技。海。発見。映画ならではのファンタジー多数。このパターン、つまり果てしなく繰り返すということだろうか。助けた理由が意外。遡って溢れ出す疑問。小説版の解説を読むと、その疑問はある程度解消できた。SF作品というよりは恋愛ものとして観るのが正解なのだと思う。腕の血管に定評のある高橋一生さんの魅力も再確認。作品自体の雰囲気は大真面目。そのテイストが返って可笑しく、ある意味割と楽しめた。
K

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