ぽち

フェイ・グリムのぽちのレビュー・感想・評価

フェイ・グリム(2006年製作の映画)
1.5
まるで素人が撮った様な作品。

この監督の作品は初めて観る。これがトリロジーの2作目と言うことも知らずに観た。調べて見るとそれなりのベテランのはずなのだが、もう冒頭からB級テイストが炸裂。

題名、出演者のテロップの出し方から素人臭い。
演出もカメラの前にきてキメ台詞言ったり信じられない。
極め付けがカメラ。常に斜めに傾いて撮っている。「不安定な感じを出したかった」とかドヤ顔で説明しそうだがまるでチープな量産AVのようで観ていて恥ずかしくなるレベル。

出演者はそれなりに豪華だが、これも演出の悪さで大根に見える。まったく笑えないギャグが入るのだが、これのおかげで一層寒さが増す。

ただ脚本は良く書けていた。込み入ったスパイ劇を楽しむ事が出来るし、2作目だが1作目を知らなくてもストーリーについて行けたのは脚本の力だろう。
脚本も書いているこの監督はストーリー・テラーとしての才能があると思う。

もしこの素人臭さを狙って出しているのなら、全てを含めコメディとして成り立っているし、そうなら観方も変わってくるだろう。
はたして天然かハイセンスか・・・
他の作品を観ないと判別はつかないところだ。

お、この監督の奥さん日本人だ。今作にも出ていた二階堂美穂さんのようだが、誰か分からないぞ・・・・・・
ぽち

ぽち