バルス

エレファントカシマシ 1988/09/10渋谷公会堂のバルスのレビュー・感想・評価

5.0
映画ではなく映像作品(ライブ映像)なので映画としてのレビューではなく自己満レビューをします


家族問題と青色申告と就活惨敗で疲れたので気分転換に久しぶりに観たら嗚咽した…書き忘れてたので書く


今すごく辛い人はエレファントカシマシの曲を聞いて欲しい


伝説のライブ
やっぱりこの頃のエレファントカシマシが一番好き
もう一生この形には戻らないのが悔しいけどそれが「売れる」という正解でもある。


日本語ロックの傑作曲しかないのが贅沢
Vocalの宮本浩次が純文学を愛しているのが伝わる歌詞の世界にエレファントカシマシの男ロックが完璧に混ざり、エレファントカシマシとそれ以外というような音楽の壁を作れるほどの威力を持ってる。
↓全収録曲から僕の人生を支えている歌詞を抜粋した↓☆は特に重要な柱になってる歌詞

「おはよう こんにちは さようなら 言葉じり合わせて日がくれた」(おはよう こんにちは)

「浮き沈みのない平らな人生を 開き直ってやる」(浮き草)

☆「こんなにつまらん世の中も 金がかたずける」(デーデ)

☆「世の中まるく治めるなら 頭脳はいらないさ 少しばかりの悪知恵と 金があればいい」(デーデ)

☆「友達なんかいらないさ 金があればいい」(デーデ)

☆「心も 身体も 売り渡せ 金があればいい」(デーデ)

「目にさわる奴は とれあえず うめよう 星の砂」(星の砂)

「そう うわっつらの あたりさわりのない うわっつらの」(夢の中で)

「あやつり人形は怒りを知らない」(ゴクロウサン)

☆「金 金 金 金 金 金」(ふわふわ)

☆「うるせぇ だまれ ボケなす 俺に命令をするな 言われた逆をやってやる」(ふわふわ)

☆「道徳も 常識も 法律も みんな俺を追い込んだ 動けないよ 何が自由だ」(ふわふわ)

☆「女とタバコと不自由を そう とても大事にしているそうだ」(習わぬ経を読む男)

「俺はいやらしい人さ」(習わぬ経を読む男)

☆「裁判所じゃ baby 俺のこと 死刑さきっとそうさ あー俺なんて幸せな 幸せなやつなんだ」(習わぬ経を読む男)

「いかりがおこれば 大ケンマクで お前の その血を忘れないでくれ」(ああ流浪の民よ)

「子供だましの流行街にはあふれ みにくいブタ共こぞってちゃらちゃらちゃら 」(ポリスター)

「カんで女をくどいてみれば 鼻水たらして待ちぼうけ」(ポリスター)

「退屈にのみこまれ息がつまりそうさ 悲しい気分はもうこりごりさ」(やさしさ)

☆「ニタリニタリと策ども 転ばぬ先の杖のよう」(花男)

「わけのわからぬ優しさと 生きる屍 こんにちは」(花男)

☆「どうせやるならドンとやれ やつらを笑ってワハハのハ」(花男)

☆「悪い奴らけちらし 本当の自由取り戻すのさ」(ファイティングマン)

「お前の力必要さ 俺を俺を力づけ ろよ」(ファイティングマン)

☆「ちょっと見てみろこの俺を 何にも知らないんだ俺は」(持つ男)

「ぼーっと働らくやからども おまえこういう男をわらえるか」(待つ男)

☆「だれも俺には近よるな」(待つ男)


書き起こして再確認させられたけど、なんて美しい歌詞なんだ…芸術だろこれ
へなちょこな歌詞を女々しい歌い方する男だらけでつまらなくなってる現代JPOPでは生まれない歌詞
でも、この頃の歌詞では売れない、へなちょこな歌詞じゃないと売れない…
「頑張ろうぜ」なんてへなちょこな歌詞を歌うエレカシを見たくない…でも売れて欲しい…辛い
エレカシに本当の応援ソングを作らせたら「俺たちの明日」みたいな「頑張ろうぜ」なんて言わない。「奴隷天国」みたいに「あくびして死ね」って言う。てかそっちの方が応援ソングとして勇気をもらえる。


思春期全開の中学生の頃にエレファントカシマシと出会い、男の世界は「金」・「女」・「タバコ」で構成されてる事を教えてくれた歌たち…改めてありがとうと伝えたい


「世間」で見ればエレファントカシマシは「最低」だけど、「負ける男」から見れば「最高」


この頃のエレカシの曲が心に染みると、心が病み始める証拠だと思ってる。
今めっちゃ染みてる…最近疲れてるのかな…


人生ベスト映像作品の殿堂入り枠
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