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ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~のBOBのレビュー・感想・評価

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世界の歌姫ホイットニー・ヒューストンの生涯を描いたドキュメンタリー映画。

"Double Consciousness"

ホイットニー・ヒューストンは好きな曲が多く、今でも定期的に聴くのだが、その人となりや生涯については殆ど何も知らない状態で鑑賞した。

ショッキング。こんなにも心をズタズタに切り裂かれたのは久しぶりだ。本物の映像を使ったドキュメンタリー映画であるからこそ、心の逃げ場がなかった。ホイットニー・ヒューストンが日に日にやつれ、破滅していく様を見るのは本当に辛く、"カムバック・コンサート"なんかはもう見るに耐えなかった。

ケヴィン・マクドナルド監督の功績も大きい。『ラストキング・オブ・スコットランド』や『モーリタニアン』でも思ったことだが、この監督が撮る映像には他の監督にはない荒々しさがあり、容赦なく心を抉ってくる。

大ヒット映画『ボディガード』への出演が、良くも悪くも人生の転機となったのか。あのハリウッド的なキスシーンや、名曲"I will always love you"♪には、人種の壁を乗り越えた愛という意味合いもあったのか。

鑑賞後に聴いた"Greatest love of all"♪が、これまで以上に深く心に染みた。自然と涙が出てきた。

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