KEIGOKATAOKA

ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~のKEIGOKATAOKAのレビュー・感想・評価

4.0
2019年最初の映画は「ホイットニー」。
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産まれたときから神に与えられた歌声だと母親に言われ続けたホイットニー。
デビュー時にhomeを歌うホイットニーのキュートなルックスと圧倒的な声の力に改めて心が震えた。
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売れるにつれ「家族」と言われる人間たちが金の亡者になっていく。
金とクスリで繋がる家族たちが、平然と自分たちの論理で振り返るドキュメンタリーに痛ましさが増した。
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それでも全盛期のパフォーマンスは最高としか言いようがない。
スーパーボウルでの国歌を歌う姿。
ボディガード出演で絶頂を迎える。
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だからこそ落ちていく姿に胸が締め付けられた。
見ていて目を背けたくなるようなレベル。
ここは、パンフレットで松尾潔先生が寄稿している文章のタイトルが絶妙すぎる芯をついたものだった。
「ホイットニーのあまやかな暗殺者たち」‬
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見ていて暗殺者たちに対する怒りと憤り、
ホイットニーに対する痛みを感じつつ、
間に挟まれる素晴らしいパフォーマンスが繰り返されてそこで救われる。
リアルにホイットニーを感じられる良い作品であった。
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それにしても一度ライブで見てみたかったなあ。
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