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箱根山のhummingbirdのレビュー・感想・評価

箱根山(1962年製作の映画)
4.3
箱根のライバル関係の旅館の話。
獅子文六の映画化作でもかなりの名作だと思う。凝りに凝った映像とスピーディーな展開、豪華キャストで、ものすごく情報量が多い。原作を読んでない人はストーリーが追えるのかな。私は映像ばかり見てしまう。

映像はこれまでの作品のように、大きなセットの中を人が移動したり、背後で人が動いて奥行きが強調されていたりする。カットは割ってるけど、同じ構図に戻ることはなかったと思う。手前に物を置いたり、フレーム内フレームも多い。バスの中で離れて座る乙夫と明日子の表情を同時に見せる場面が特によい。

オープニングのナレーションが小池朝雄と中島そのみ! 傑作感ビシバシ!

「一年遅れの生誕百年 映画監督 川島雄三」@神保町シアター
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