ぎょうざ

21世紀の女の子のぎょうざのレビュー・感想・評価

21世紀の女の子(2018年製作の映画)
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やっと観れたオムニバス。
特に好きだった作品についてだけ軽く触れる。

『愛は消えない』
橋本愛が演じるどこにでもいる女の子が、大好きな恋人の前でお姫様になる。
街を歩いているとき、カップルを眺めていると、本当に幸せそうに相手を見る二人の永遠を願う。
だがしかし、運命の相手でなかったとしても、その瞬間彼女がお姫様になりそうなほど幸せだったことは紛れもない事実なのだ。
だからこそ、運命は結果論なのだ。

『セフレとセックスレス』
セックスするためのフレンド。
映画を見るための友人や、ジャニーズを語るだけの友人と同じだと思っている。
でも、目的がなくても一緒にいたい、会いたいと思うようになったら、それを親友と呼びたい。恋人と呼びたい。
人間関係に必要なのは、何のためにその人といたいのかではなく、何故その人といたいのかという、気持ちだけなのかもしれない。

『REBORN』
「私の半分は海にある」
「あなたに触れるとき私は一人になる」
という言葉が好きだった。
一緒にいる人の好きなところが、嫌いになるときがある。
自分にないものだからだ。
簡単に言えば嫉妬心。
でも、それ以上に虚しくなる。
相手と自分を比較して違うところを見つけては二律背反に苦しむ。
その息苦しさが海に集約されていて、その手放す感じが脱力的で素敵な映画でした。

『離ればなれの花々へ』
映画と少女が好きな人は誰もが好きな映画。
命だけでなく、生みの苦しみへの祝福。
「1秒間に24回嘘を吐く」
「三原色は黒によって生まれた」
という言葉が、映画の定義であり、目指す姿なのだと感じた。
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