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劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season1 覚醒のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.5
アマプラの配信が終了するとのことで急いで見た。仮面ライダーアマゾンをモチーフに、配信限定ということでかなりバイオレンス描写を強めに表現したシリーズ。今作はその13話を時間半に編集したもの。

世界観としては、製薬会社から流出した実験体“アマゾン”を撲滅させるために、武装した“駆除犯”が暗躍する世界。アマゾンは人間の身体から怪人に変身し人を食べる存在。
製薬会社の責任者の遺伝子を継いだ青年・ハルカは仮面ライダーアマゾン・オメガとして覚醒。
もう一人の主役が、アマゾン開発者の1人で仮面ライダーアマゾンアルファである鷹山。
鷹山は駆除犯とは別に単独でアマゾン狩りを行い、ハルカは争いを嫌い人を食べずアマゾンを守る様になる。

もう一人キャッチーなキャラクターとして駆除犯の1人にモグラアマゾンがいる。もちろんオリジナルのアマゾンに出てきたモグラ獣人のオマージュだ。チュチューン!
製薬会社がアマゾン全滅のための毒ガス散布を決行しパニックになる中、ついにモグラアマゾンは仲間の人間を食べちゃう。
オメガとアルファの戦いを経て、追い詰められるアマゾンらを救おうとハルカは人間との決別を決意。

無気力な無抵抗主義だったハルカが運命に抗い、自分の考える戦いに身を投じる。そこに成長劇がちゃんとあるのは良い。
問題はアルファの鷹山だ。ラストでヒモの相手であるナナハに嗚咽を漏らして泣く。…なんだこのキャラ???

そして仮面ライダーをリメイクする際のデザインの問題だ。正直言って今作がハード路線を狙ったのだとしたら、このライダーや怪人のデザインは方向性が違うと思うなぁ。91年の真仮面ライダ 序章ほどでないとしても、もう少しクリーチャー路線を進めても良かったんじゃ無いかな?
遺伝子レベルで変身するのに、クウガ以降の平成・令和ライダーのメタルスーツ系のデザインって世界観が合ってないよ。変身ベルトやジャングラーも然り。
(白石和彌のブラックサンはその辺を上手く落とし込んでいたと思う。庵野のシンは完全に初代の焼き直し)
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