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止められるか、俺たちをのclydebarrowのレビュー・感想・評価

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)
4.0
政治的であること、反体制的であることがヒップでかっこよかった時代。私は少し下の世代だけれど、若松さんと足立さんの作品はわりと若い頃に観て(リアルタイムではない)ブレない姿勢にシビれた(←敢えて、死語)。
軽くて明るくておしゃれな80年代カルチュアが上書きされたことによって消えてしまった70年代の匂いが、ちゃんとあるのがいい。
井浦新が、酔っ払うと少し東北訛りになるところなど、若松さんをとても魅力的に演じている。

20年近く前、ゴールデン街で若松さんに会ったことがある。「家を抵当に入れて映画を撮るんだ」とおっしゃっていた。それが「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」であった。確かロングランになって、たぶんお家も売らなくて済んだと思う。
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