予告を見たときから、かなり期待していた作品。平日の夜と言う事もあってか入りは半分ぐらい。
感想としては正直『んーーーー。』と言わざるを得なかった。特に井浦さん演じる若松監督は何かチンピラみたいで、僕が思っていた背中にじみ出る迫力みたいなもので若松組を引っ張っていく感じを全く受けなかった。出ている若松組のスタッフがこの監督のどこに惹かれているのかが全く分からない。それから途中で若松組を辞めていってしまう人たちが、何が原因で辞めていってしまうのかが殆ど描かれていないので感情移入できない。途中で出てくる映画の撮影シーンについても、ごく平凡な撮影にしかみえない。全体を通して『止められるか俺たちを』というタイトルに完全に負けてしまっている。そういった青春時代の疾走感みたいなものを感じられなかった事が残念でならない。多分予算的な問題や色々なものがあり監督も思うように作れなかった様な気もする。この題材を扱って映画化を決めたところで何か疲れてしまったか諦めてしまったように感じた。でもこういった題材にチャレンジした心意気に及第点の3.5は付けたい。
唯一の救いは助監督役の麦ちゃんの演技だろう。個人的にはオバケ役のソラン君も良かったが。
