欲と怒り、公平さの基準が傲慢すぎる一辺倒の人間しか描かれていなかった。
欲、罪、権力、自然、循環の寓話。
人間、空間、時間、そして人間、の4つのチャプターに分かれるのも面白かったけど。
船に乗っている人は皆、自分勝手で対話ができない人たちばかりで、そこも動物的としているのかもしれないけど、言葉は動物とは一線を画す文化的なものなので、登場人物が言葉を使う(理論武装)するのであれば理性的な面を出すべきでは?と、もやもやした。
一食半分ずつにする言われて出されたのが手のひらぐらいのおにぎりで、あんなに大きいものをもらっているのに怒り心頭になっているのが衝撃だった。生きようとする意欲の表れなのか。