知らない土地の夕暮れに、ひとり立っていたチョッパーか何故か印象的だった。モエシャン飲んでるナミのテーブルの、飲み干した沢山のシャンパングラスと、それとは別のグラスの中のキャンドルがひどく揺れていて不穏だった。秋口の、ひんやりした、こころもとない風が吹いてそうな映画だった。さみしい風は苦手だけど、この映画は好き。
「どれみと魔女をやめた魔女」の中で、どれみちゃんがひとりで通学路を歩くシーンと重ねたから印象に残ったのかもしれない。あれは、いつもみんなと一緒に帰る道を歩いているだけなのに、ひとりだと知らない道みたいに見える描写が良い。はじめての道を選んでみるところも、戻ってみるところも含めて良い。