こうしくん

騙し絵の牙のこうしくんのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
4.5
凸版印刷のCMしてる大泉洋が紙媒体の衰退に抗う切れ者を演じるのニクいねぇ。

はい。

まずストーリーがめちゃくちゃ面白い。
原作ありのものはまず映像作品から見て次に原作を読みたい派で、すんごい久々に「これ原作も読みたい!!」ってなりました。

それから音楽。
担当したのはLITEというインストバンドで劇伴をやるのは今作が初らしい。どの曲もギターのフレーズがめちゃくちゃカッコよくて耳に残る。かかるタイミングもすんごく良い。

旧いもの新しいものに対する登場人物のそれぞれのスタンスがめちゃくちゃ分かりやすく描かれていて、旧いものに固執したキャラクターはことごとく失脚していく。

出てくる女優さんたちがとてもかわいかったのも印象的だった。
高野は芯のある女性像の象徴。松岡茉優ちゃん前髪ありの髪型が似合っててかわいかった。この子何分まばたきしないでいられるんだろう。目力えげつない。
池田エライザさん、正直好みの顔でないと思ってたけど今作で初めてかわいいっ!て思ったよ。
あと小林聡美さんもよかったな〜久々にお芝居見たけどやはり存在感すげえ。

《あらすじ》
小説薫風の新人編集者高野は、伝統を重んじる編集部の中で理想と現実の差に違和感を感じていた。
そんななか薫風社は社長交代、カルチャー誌トリニティに新しい編集長の速水を迎えるなど社内に大きな動きがあり、小説薫風も部数の減少を理由に月刊から季刊誌に降格。高野は速水からのオファーを受けトリニティへ配属されることとなった。
速水は、小説薫風で金食い虫と化している大物作家二階堂のかつてのヒット作を漫画化、ファッションモデル城島咲を小説家として起用、小説薫風で切り捨てられた新人作家矢代聖の顔出しありのプロモーションとセットでデビュー作を連載開始するなど、斬新なアイディアを次々と取り入れトリニティのリニューアルを行う。
想定外の事件をも利用し、面白いことをするためなら多少の騙しも厭わない速水に振り回される高野だったが、良い小説を世に出したいという熱意はいつも変わらずに胸の中にあった。
出版社を取り巻く人々の間で騙し騙されが次々繰り広げられていく中、最後のどんでん返しの内容は…。
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