このレビューはネタバレを含みます
アバウトタイムのときもそうだったけどビル・ナイの演じるおじいちゃんが良すぎる。
なんとも不器用なおじいちゃんで、ハリスが忙しいときにしつこく絡んだり帰ろうとするのを何度も引き止めるシーンは胸が痛かった〜。
息子夫婦との食卓での本題になかなか触れられない時間とかももうたまらん。
こんなヒリヒリする感覚ひさしぶりに感じたなぁ。
事情聞かされずに数ヶ月の無断欠勤のあと急に出てきたと思ったら重たい仕事させられて…私だったらキレると思うが、今作に出てくる登場人物は良くも悪くも事なかれ主義。そこで怒るほどの情熱もないらしい。
葬儀のあと課長代理が誓いを立てるシーン怪しいなぁと思いつつ見てたらやっぱり元通りの事なかれ主義。
息子も「話してくれていたらあんな死なせ方はしなかった」などとのたまっていたがきっとこいつは知っていようが変わらなかっただろう。
ハリス、ウェイクリングにしか病気のことや自分の意志を伝えなかったことから理解してくれる人にしか言わないっていうのもなんかいいなぁと思った。
劇伴、古いロンドンの街並み、100分くらいでスパッと終わるのも好感でした。