あゆぞう

HANDIA アルツォの巨人のあゆぞうのレビュー・感想・評価

HANDIA アルツォの巨人(2017年製作の映画)
3.6
19世紀、スペインのバスク地方

実在し、現在に語り継がれる巨人を兄の目線で描いた作品

第一次カルリスタ戦争後、親子の確執から家を遠ざかっていた兄が帰ってくると弟は先端巨大症に罹っていた

兄弟は貧しい家を出て、世の中と対峙していく

映像が精緻で力強くまた美しく、特筆に値する

照明、カラコレも相当のレベル

ヨーロッパ各国の自然、街並み、冬景色、建物内部の空気感、戦闘シーンの臨場感、ヨリ絵ヒキ絵のコントラスト、画面構成……堪能した

弟が巨人であることを軸に据えながら世間の奇異な視線にあまり力点を置かず、兄弟それぞれの個としての内面であったり、家族としてのアイデンティティであったりを描いた兄弟の半生記

確執、恋心、不信、劣等感、生業、夢、嫉妬、孤独、性
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