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映画 ホタルノヒカリのEDDIEのレビュー・感想・評価

映画 ホタルノヒカリ(2012年製作の映画)
1.5
もはやサイコパスで言うことめちゃくちゃな手越と白玉ぐらいしか記憶に残らない邦画史に残る迷作。
人気ドラマの実写化として完全にファンすらも置いてけぼりにしそうな脚本に唖然。


「ぶちょーーー!!!!」
と叫びまくる綾瀬はるか。
ドラマ版はもはやあまり覚えてませんが、一応地上波で観ていたと思います。

今回仲良しなTwitterの映画好き仲間でオンライン会議で繋ぎながら同時再生会を開催。
以前も『恋するナポリタン』という邦画史に残る珍作を一緒に観た思い出のメンバーでしたが、逆に『恋するナポリタン』の圧倒的なとんでもなさや記憶に残る絶妙な役者たちのクソアンサンブルに敬意を抱く結果となりました。

毒にも薬にもならない映画は意味がないとはこのこと。
本作はまさにその毒にも薬にもならないのであります。

ドラマで憧れの上司である藤木直人と結婚するに至った綾瀬はるか。
結婚後も呼び方は「部長」でありますが、劇場版の本作では遂に新婚旅行へ。
さすが劇場版というだけあって、イタリア海外ロケですか。予算かけてますねぇ。凄いじゃないですか。

…あれ?なんだこの違和感は…。
背景がまるで合成じゃないか。
なぜか役者たちが浮いている。背景と馴染んでいません。

綾瀬はるかや松雪泰子といった演技もできる名女優をもってしても、とんでもない演出や脚本を覆すことはできません。
そこに拍車をかけるのが手越祐也です。

一応作品上で松雪泰子と姉弟の設定。
バーでは姉が酔い潰れたのをいいことに、人間否定するかのような物言いをしたかと思えば、場面変わってめちゃくちゃ姉想いな弟に変貌。
どうした?お前の意識はどこにある?
何が本当の感情なの?

極め付けは白玉である。

もはや観た人にしかわからないでしょう。
この映画はすべて白玉がもっていきます。

とりあえず白玉粉を持って佇む手越。
場面変わって白玉団子を持って佇む手越。

物語もクライマックスだというシーンの後にまだ30分も残っている本編。
もはや何を見せられていたのか、時間の無駄とはこのことか。
きっと一人で観ていたら途中離脱するレベルの作品。

『恋するナポリタン』に1.5のスコアをつけましたが、本作の白玉以外あまりにも印象に残らない味気なさを考えると、実は『恋ナポ』って凄い映画なんじゃないかと錯覚すら覚えました。

一緒に観ていたメンバーの一人が言っていました。
本来ドラマでは、普段はバリバリ仕事ができる綾瀬はるかが家に帰るとゴロゴロしてばかりの干物女というギャップが面白い作品なのに、この映画はただの干物女の話になっていて何の物語上の起伏もない、と。
それが真理。

※2021年自宅鑑賞120本目
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