前田敦子演じる葉子がTVレポーターとしてウズベキスタンを紹介する番組の撮影の裏側をドキュメント風に見せる話で、ちょっと微妙だった。加瀬亮と染谷将太の撮影スタッフ役に無理感が漂ってたのと、葉子の歌は他の選曲なかったの？って思った。
言葉も文化も知らない土地を舞台にして、葉子がこの国にも人にも全く興味が無い様子をしつこいくらい見せて、ディスコミュニケーションの話だってことを強調してたね。
葉子が辛い撮影も淡々とこなしていくプロ根性を持ってて、ハードなアトラクションを３回連続でやる地獄のようなシーンが見ちゃおれなかった。
映像の尺が足りず、葉子の提案で囚われの山羊を放すシーンを撮ろうってなるのは葉子が山羊に自分を重ねたんだろうね(性別は間違えるけど)。
ラスト近くで怖い展開になるのはさすが黒沢清監督って思った。自分があんな状況に置かれたらと思うと冷や汗が止まらない。ここから「人との壁を作っちゃいかん」ってなって、葉子が一歩進むお話。
前田敦子の歌は歌唱も演出もラストより途中の劇場シーンの方が良くて、歌のシーンがここだけだったらもうちょっと点数上げてた。
