ストーリーも細かなとろこがゆるゆるだったり、物語の構成の上で必要なシーンを撮っていなかったり。
見る側が置いてきぼりになる場面が多かった。
主人公の娘がその代表だ。
彼女の全体像が掴めず、主人公との父娘関係が薄いため、救いがないストーリーでありつつも悲しくもならないという。
女子高生という年齢設定もストーリー終盤まで明示されていない。だから序盤でなぜ彼氏は逮捕されたのかもピンと来なかったり。
サモ・ハン・キンポー監修の武術アクションは映画のテイストと噛み合っておらず、浮いている印象が強かった。彼の作るアクションは独創的で迫力があって好きなのだが。
一方でテイストの合わないことをやったり、自身が脇役として登場する作品では見せ場を全部持っていってしまう空気の読めなさもある。
こんな感じで作品を台無しにしてしまうこともあるので諸刃の剣な人だ。役者としては嫌いではないのだが。
余談だがルイス・クーは歳を重ねるごとに人相が悪くなっているのが気になる。
