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若おかみは小学生!のあのネタバレレビュー・内容・結末

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初の最初で両親が死んでしまうのはすぐに予測できてしまって驚きは全くなかったです。
主人公のおっこは両親の死を受け入れられない子どもとしては当然の要素もありながら、あまりにもメンタルが強すぎるところもあって、なんだか不思議でした。
幽霊のウリ坊と美陽、どちらも独立したストーリーあってとても好きなキャラです。数もちょうどよかったかな。
鈴鬼は情報が少なくてあまり好感は持てませんでした。
ライバル的なポジションの真月もとてもいいキャラだと思います。上手い具合にリアルな小学生っぽいところと、勤勉さや奇抜さの両立ができていたと思います。
占い師とのエピソードで、車の中でおっこが事故のことを思い出して過呼吸になるシーンは、こちらも息が苦しくなるくらい素晴らしい演技でした。改めて小林星蘭の演技力の高さが伺えました。
ただそのあと車内でかかるBGMがまんまおっこの声で、そこは違和感が凄かったです。
終盤の幽霊たちが見えなくなっていくシーンは、悲しさと切なさがしっかりと伝わりました。
ただおっこが両親はもう死んでいるという事実と、その両親を殺した張本人と対峙し、旅館から逃げるシーンは、もうちょっと精神的に打ちのめされたほうがキャラクターとしてより深みが出たと思います。すぐにケロッと回復するのが個人的に微妙でした。
温泉街のシルエットや他の登場人物たちはそれぞれ良かったです。
最後に、真月とおっこが神楽を舞うシーンは素晴らしいの一言です。ウリ坊と美陽と別れてしまうところは、目頭が熱くなりました。
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