このレビューはネタバレを含みます
熱い思いを胸に沖縄の返還交渉に奔走し、部下からは鬼と恐れられたという当時の実在の外交官、千葉一夫さんが主人公。沖縄行き前日にテンションが上がって自室で一人でカチャーシー踊ってたり、時に落ち込んでは酔っ払って毎回人の靴を履いて帰ってきたりして、それでも妻に叱られ励まされながら次の日にはまた仕事に向かっていくという、とても人間味の溢れた魅力的な人物として描かれてました。
今年返還50周年とはいっても未だ米軍基地問題が続いている沖縄県の現状について改めて考えさせられました。中島歩さんの舞台挨拶目当てというミーハーな気持ちで観に行ってしまう自分みたいな人にも、この問題を知るきっかけになると良いと思いました。
全然関係ありませんが、同じNHK制作でまさに50周年のタイミングでの現朝ドラ『ちむどんどん』。この時代の沖縄を描いているにも関わらず、返還のことについてちっとも触れられていないのが残念すぎます。