藍色

バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫の藍色のレビュー・感想・評価

3.7
デーヴァセーナ妃が本当に美しいしかっこいいしし最高…!!「国を陥れるのは暴政ではなく善人の沈黙」「国の価値を決めるのは、財宝や大きな像などではなく良心だ」とかの名台詞がほんと好き。見てて力をもらえる。

「誤ったな、デーヴァセーナ…男が女性を辱めたとき切り落とすのは指ではない……首だ!!!」のシーンで、バーフバリを崇めるマヒシュマティの民になりたくなった。自らの意志と誇りを持って生きる人間が好きだし、そういう生き方ができる社会が好き。

前編の冒頭はシヴァ神の像を滝の元に置くところから始まり、後編の終わりはバーラの像の首が滝壺に落ちるところで締めるの、神話としてめちゃくちゃ綺麗な構造だな。火の参詣の時のシヴァガミ、デーヴァセーナの、何があっても前に進み続ける姿からも、人々が神の理を信じる神話の世界
を感じる。

マヘンドラ・バーフバリ(息子)の幼名がシヴドゥ、アマレンドラ・バーフバリの偽名がシヴ、っていうの面白いな。

バーフバリ息子、バーフバリの強さと優しさ、デーヴァセーナの強さと苛烈さの両方を受け継いだ性格してるの、血筋を感じて好き

唯一わからなかったのは、デーヴァセーナを好きになったバーフバリが何でうつけ者のフリをしたのか、ってとこ。

デーヴァセーナの狩の邪魔したり、自分がうつけ者だとデーヴァセーナに信じ込ませたり、暴れ牛にはねられてデーヴァセーナの罪悪感を煽ったりすることに何の意味が…?それで恋が芽生えるのか…??もしデーヴァセーナが”うつけ者のシヴ”を好きになったとしても、それはバーフバリを好きになったとは言えないのでは…?

結局マヒシュマティが攻めてきたからうつけ者作戦はなあなあで終わったけど、よくわからなかった。

マヒシュマティ戦での、「弓を複数射たい時は、こう射るのです」ってバーフバリはめちゃくちゃかっこ良かった。
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