けーはち

翔んで埼玉のけーはちのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
2.7
「埼玉県民にはその辺の草でも食わせておけ‼」というヒデー台詞で有名な、東京が貴族政治を敷き、周辺地域を差別、弾圧している世界観のご当地disコメディ(『パタリロ!』でお馴染み原作者の魔夜峰央は当時埼玉在住)。主役V系歌手Gacktは魔夜峰央の耽美な画にハマっていたし、男役の二階堂ふみも明らかに女のコスプレ感は拭えないが頑張っていた。街の空気テイスティング格付け対決に、地域別出身地有名人対決、ブレードランナーみたいな池袋描写など、所々笑えるところはあるが、バラエティ番組のコントレベルの出オチネタを100分も引っ張る(割と根本のストーリーは真面目)と、どう頑張っても飽きる。クドい。クソな映画化って訳じゃ多分ない。原作のネタに真摯に向き合い映画化して、こうなる。ベストを尽くした、が、こうなんだ。仕方ない。これで良いじゃん。何も無くてもオラが村は良い所なんだ、という田舎への郷土愛のような気持ちを胸に観終えられる作品。