上野オークラで鑑賞。

小松＆竹洞コンビの超重量級社会派メロドラマ。
男手一つで娘を育てる不器用なバイト父・世志男と、介護妻を抱える森羅万象の男二人の哀切に、DV恋愛までを絡めた小松脚本が今回は滑る事なく決まった。
芝居が残念かな？、と思った通野未帆（お世話になっております）があらあら不思議の名演技に。脇で盲目の女性の純情を加藤ツバキがまたもや名演、しっとりした薄闇の情交が美しい。
撮影の創優和も前年までの不安定さが消え、綺麗な縦構図を次々決めてみせる。
世志男はこの年初の小山悟組に続いての当たり役となった。
竹洞監督、久々にド田舎映画から都会？に戻ったらいい映画になったじゃないか。
小松さんのホンは「誰かの代わり（の存在）」というモチーフが結構多いような気がする。

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