Remi

ビリーブ 未来への大逆転のRemiのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
5.0

ルースキングスバーグのような、差別に負けずに世界をよりよくしようと闘った人々がいたからこそいまの世界がある、けれど、いまの世界にも性差別や人種差別をはじめ無数の差別が至る所に染み付いて蔓延っている。
けして遠いものではなく、生まれてから今まで社会を生きてきた全員のなかに染み付いている。

そもそもルースのような変革者はなぜ生まれなければならなかったのか。人類の歴史がもとより平等にはなぜなれなかったのか。
なぜ権威や特権を振りかざすガンのような人間が世界を作ってきたのか。どうして差別が生まれてしまったのか。

人間は思考能力と科学技術がなければ、食物連鎖のなかで5段階中2.2だとされている。
科学技術も思考能力から生まれているわけで、この思考能力が人間を食物連鎖の頂点たらしめているわけだが、その思考能力によって同じ人間を憎み、戦い、卑下し、モノのように扱い、常にヒエラルキーの概念を持つ。他の生物に対しての敬意を失った社会構築をし、生きているだけで地球を汚す。

同じように、それを正したり、間違いに気付いたり、なにかを愛したり、他の生物を助けることもできるわけだが、なぜ歴史はこれを繰り返しているのか。
なぜ間違いからいつも始まるのだろうか。
Remi

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