kojikoji

ビリーブ 未来への大逆転のkojikojiのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
3.8
2019年 アメリカ 監督ミミ・レダー
キャスト;フェリシティ・ジョーンズ(インフェルノ、と言うよりローグワンの主人公の彼女ー驚きです!)

ハーバード大学の入学式に向かうスーツ姿の群れから始まる冒頭シーンがこの映画の戦いを予感させる。
戦う姿は美しい!
まずは陳腐な感想から。

 米最高裁判所女性判事ルース・ギンズバーグの若き日の物語を描いた伝記ドラマ。しかし、決してこれは女性のドラマではない。    
 我々の生活は、いたるところで矛盾、不合理や理不尽につき当たる。こんな社会を改めるには戦っていくしかないとこの映画は教えてくれるが、戦いは孤独だ。彼女が入学したハーバード大学の学部長、教授、彼女が初めて手がける裁判での判事、国の弁護人など彼女を取り巻く多くの人の言動で、当時のアメリカ社会がいかに女性差別を、矛盾を孕んでいたかを際立たせる。
※ココからすこしネタバレになるかもー注意

 とても勝ち目がないと思わせる裁判。
 追い詰められた彼女が大きく深呼吸をして、本来の自分を取り戻した時、鮮やかな逆襲が始まる。彼女の反論は爽快だ。
 アメリカ映画らしいドラマじたてだが、やっぱり感動し、泣ける。
 この映画、アメリカ映画らしく、スタンディング・オべーションで称えたい。
kojikoji

kojikoji