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ビリーブ 未来への大逆転のKATOのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.0
ルースがカッコよすぎてしびれた!!!
マーティンもとても素敵で、この二人はお互いの能力を認めたうえで、尊重していて、支えあいたいと願っているんだな、というのが伝わってきて、なんて最高なんだ……!
めちゃくちゃ泣けるというシーンはなかったけれど、ピシッと一本筋の通ったルースの姿に、目は潤んで、私自身の背筋も少しだけ伸びた気がした。

Me tooやらなんやらが取り上げられている世の中だけれど、それが始まったアメリカでもこんな時代があったんだよなーと。
男女平等って、だれもが声を上げていることだけれど難しいと思うんだよなーというのが個人の意見。日本という国で、女という性別で生きていると優遇されていると思うことも多々あるし。平等というなら、その優遇は撤廃されるべきだし、男性にも適応されるべきなのである。そこを分からずに、男女平等を叫んでいる人たちのなんと多いことか。
ルースはとても賢い女性で、きっかけは女性であったからという理由で受け入れられないことが多すぎるということであったけれど、男性にだって不利益はあるのだという視点を持ってくれたのがとても嬉しかった。
どちらの性に生まれようが、何かしらの不利益があったり、制度に苦しんだりするわけで……。性別を理由に感じる窮屈さがなくなればいいな、と思った。

アーミー演じるマーティンが素敵すぎる。理想の夫像だと思ったのは私だけじゃないはず。アーミーは足長過ぎない……?ドアノブの位置おかしいと思ったの私だけじゃないよね?
最後の、ルースが覚悟をもってしたスピーチがとても素敵だった。アメリカは勝手に変わっていく、だったら法は遅れないように変えていかなくてはならない。10年違えば、全く違う人生で、全く違う機会に恵まれる。
母親の世代は、祖母の世代は――。さかのぼれば、選べないことのほうが多かったはずだ。
今、私が自分のやりたいことを選択して、仕事ができるのはこうして変えようとした存在があるから。傲慢になってはいけないけれど、中立の立場を守って権利を叫ぶことは大切だと思った。
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