Ayako

ビリーブ 未来への大逆転のAyakoのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.0
実在する、現職のアメリカ最高裁判事のルース・ベイダー・ギンズバーグの半生を綴った映画。

自分の信念に真っ直ぐに向かっていくルースの姿にインスパイアされました。自分の信念に忠実なだけでなく、良い意味で女性らしいエレガントさも備えている点でも働く女性にとって良いロールモデルなのではないかなと思いました。というのも、フェミニズムに関わる女性や、キャリアウーマンというと、ついつい、男性のように強くたくましく弧高に生きる女性というイメージがまだまだ残っていると思うので、ルースのような、しなやかに生きる女性が、もっと脚光をあびることで、社会の意識もさらに変わっていくのではと思ったからです。

また、当時マスキュリンな男社会に身を置きながら、家事・育児にも背曲的に参加する、ご主人のマーティーの姿が印象的でした。

冒頭のハーバードのロースクールの門をくぐるルースと、ラストの最高裁に入っていく姿が重なる様な演出も粋だなと思いました。

また時代変遷とともに変わるNYを始めとするアメリカの街並みやファッションも描かれていて、ストーリー構成もさることながら、そういった背景も楽しんで目を向けることができ、一度にいくつもの要素を味わえるいい作品でした。
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