夜空のパンケーキ

私は、マリア・カラスの夜空のパンケーキのレビュー・感想・評価

私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)
3.4
音楽史に残るオペラ歌手、マリア・カラスのドキュメンタリー。
最初の思ったのが、数々の衝撃の瞬間が映像として残っていることである。
ドキュメンタリーって証言が中心で構成されていることが多いが、ほとんど彼女の映像と肉声で綴られる。
トム・ヴォルフ監督がかなり苦労してかき集めたらしい。

そして素晴らしい歌声に魅了されてしまう。
正直言ってこの作品に出会うまで彼女のことをあまり知らなかった。
日本ではあまりオペラがメジャーではないからか、海外の彼女の人気の凄さに圧倒される。

彼女の衝撃な人生は大統領が鑑賞する舞台を突然中止にしたことから始まる。
世界中のマスコミからのバッシング。
それに負けない気丈な性格がさらに火に油を注ぐことになる。
結婚中でありながら既婚者との恋、そして裏切り。
彼女を蝕んでいく状況が映像とプライベートな手紙によって明らかになっていく様は観ているこちら側も心を揺さぶられる。

もう少し彼女のことを勉強してから観たほうがもっと引き込まれたのではと思う。
これから観ようという方は少し予備知識を入れてから劇場へ行く事をオススメします!!

※青山シアターのオンライン試写にて。