時間軸に沿ってマリアの人生を掘り下げた作品ではなく、音楽、映像を中心に彼女が残した芸術を堪能することに主軸をおいたもので、オペラ及びマリアのファンの人には充実の一本。
ただオペラなどに興味のない人は、天才が歩んだ一生と言うドラマを期待するのだが、これは添え物程度。
マリアが残した手紙やインタビューなど彼女の言葉だけで構成されたアイディアは良いし、ファンにはたまらないだろう。
それにそうする事により製作者の思想などの不純物をより排除でき、真面目に作った作品として好感が持てる。
ファンは必見のドキュメンタリーだろう。