うめ

バグダッド・スキャンダルのうめのレビュー・感想・評価

バグダッド・スキャンダル(2018年製作の映画)
3.7
国連がイラクで主導して行った
石油を代わりに販売し食料を供給するというプログラム
しかし
裏で行われる不正
国と対立するクルド人問題
他国に介入する難しさ
現地の人に届かぬ薬などの支援
複雑に絡み合った中で
24歳の青年は決断を迫られる

実際にあった事件をテーマにし
当時の映像も使いながら
正しい行動がどれほど困難なのか
政治の難しさを描く
そんな骨太なはずのストーリーなのに
“ナシーム”
彼女の存在はどこまで真実なのだろう
この事件を本気で作るならば
もう少し適切な撮り方があったのではないだろうか
その甘さが私には過剰に感じた
テオ・ジェームスの葛藤も
ベン・キングスレーの狡猾さも
とても良かっただけに余計に気になりました

実話ベースを映画にする難しさを感じる
そんな作品でした
うめ

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