じみー

ブラック・クランズマンのじみーのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.0
70年代、コロラドスプリング初の黒人警官となった主人公がアダムドライバーを身代わり仕立ててタッグを組んでKKKに潜入、過激派による爆弾事件を食い止める。冒頭から流れる『國民の創生』と対比されるのは、当時全盛のブラックスプロイテーション。主人公もシャフトよろしくキメキメスタイルというかたぶんシャフトとかに憧れて警官になってる。ので、素朴な自分の憧れと警察の組織的人種差別の間で悩む。
KKKの『國民の創生』上映会と、黒人学生に囲まれたハリー・ベラフォンテが1910年代のリンチ事件(死体写真が絵葉書として売られた!)を語るのをクロスカットで見せるのがクライマックス。
ラストは2017年の衝撃的なヘイトクライム映像からモノクロの星条旗。

キャラクターが薄い感じがするのは、それぞれの役割以外の背景が一切掘り下げられないからか。そのわりに妙に長くてテンポが悪い感じがする。話は死ぬほど面白いのに。

またしてもアダム・ドライバーのペニスが重要なモチーフとなっていることを私はどう考えたらいいのだろうか。
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