甲子園の魔王

ブラック・クランズマンの甲子園の魔王のネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラストカットが逆さの星条旗で終わるコメディがあってたまるか。
(星条旗には“生命の危機が迫っている場合をのぞいて星が左上にくるように掲揚しなければならない”みたいなルールがあるらしいっす。それが逆さまってことは…そういうことっす)

黒人とユダヤ人を中心に有色人種をイジる表現が多く、経線を超えた事のないずぶの日本人としてはアーリアだのバルミツバだの言われても🥺と困り顔しか出来ないのだが…。
南部をツアーする『グリーンブック』
ミシシッピ州が舞台の『評決のとき』
アラバマ州が舞台の『黒い司法』
…と、南部の州を舞台とする黒人映画を立て続けに観てきたおかげでだいぶアメリカ的文脈が読み取りやすくなってきているのを今作にて実感できた。

それとともに、あらゆる差別や蔑視の先にある光景を見た気がして、過激化・先鋭化していく思想の脅威は心に留めておく必要がある。KKKやユナイトザライトのような団体だけでなく、SNSみたいにエコーチェンバーに陥りやすい環境は簡単に構築されちゃうから怖いんだよね。
甲子園の魔王

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