ブラック・クランズマンのネタバレレビュー・内容・結末

上映館(39館)

ブラック・クランズマン2018年製作の映画)

BlacKkKlansman

上映日:2019年03月22日

製作国:

上映時間:128分

あらすじ

「ブラック・クランズマン」に投稿されたネタバレ・内容・結末

ストーリーはトレイラーに出ていた通り、黒人の警官が指示して白人の警官が表の顔を担当するKKKへの潜入捜査。いつバレるかと見てる方はヒヤヒヤするんだけど、意外なほどバレない。1970年代の終わりにあって、彼らは自分たちが不穏分子扱いされているとまだ自覚していないのだ。

KKKのメンバーには絵に描いたようなレッドネックもいるが、それよりも物静かで一見マトモそうなリーダーや、KKKの最高幹部のデュークのような人物の方が恐ろしい。レッドネックがレイシストになるのは環境と無知のなせる技だが、デュークはそうではない。カルトの教祖と同じで狂信者か詐欺師か判然としないが、無知な人々を煽動して社会の分断を図り、それによってなんらかの利益を得ている。

この映画のクライマックスは、「白人」と認められた潜入捜査官(実はユダヤ系なのでKKKから排除される側)の入会の儀式と、黒人学生グループに招かれた高齢の黒人運動家が1916年に起こったリンチ事件を語るシーンが同時進行する下りだろう。

1970年代には、黒人を吹き飛ばそうとするテロリストは逮捕され、黒人が警官になるくらいには社会は変わったが、まだ十分ではない。テロに失敗してメンバーを失ったKKKの復活を示唆するように十字架を燃やす映像で物語は終わる。

そしてその後で、この数年で活発化した白人至上主義者のデモやシャーロッツビルの暴動のニュース映像が流される。個人的にはこの映像は蛇足だったと思う。そもそも人種差別に異を唱える人しかこの映画を見に来ないだろうから。リー監督もそれは知っていたと思う。それでもこの映像を加えずにいられないほど彼の怒りは大きかったのだろう。
今の時代を象徴するような映画でした

おもしろくもあり、黒人にも白人にも肩入れしないで作っていてよかったです
ハラハラあり、スカッと感ありの見応えある作品!...と思った直後にショッキングな映像の数々。映画のトーンがコメディタッチだっただけに、より現実を思い知らされて胸が痛む。上手い構成だなぁ、さすがスパイク・リー。

この映画でロンは黒人差別をするKKKへの反感はもちろん、白人批判をする黒人コミュニティにも疑問を抱いていた。「あれ?警察が全員黒人差別者なわけじゃないのにな」その「あれ?」っていう小さな疑問が戦争や差別を少しずつ解決に導いていくんじゃないかと思うし、そうであってほしいと思う。

アカデミー賞では差別をテーマにした作品が多くノミネートされてる。これからは肌の色や性に関係なく、シンプルに「人」を描いた作品をどんどん評価していってほしい。映画の裏で働いている人たちはものすごく多様なんだから。
最初のシーンから予告みたいにポップな作品ではないことはわかっていたし、アメリカ・ファーストみたいな台詞もあり、もう紛れもなく社会派なのは確信していたが、それでいても最後の映像をドヤ顔で突きつけられると明確な不快感を感じた
ドア開けて終わりだったら3.6くらいだったかも

スパイク・リーがグリーン・ブックのアカデミー賞にキレていたらしいが、どちらかと言われれば当然グリーン・ブックの方が””アカデミー賞らしい””でしょう
皮肉が皮肉の域にとどまらず、マジになっていてリアクションに困る、そんな作品だった

2019年55本目
映画館で観た、扱う内容は重たいが、多少は軽めに描いてあるのでなんとか観れる、それが救い、しかし全体的に蔑視の言葉が繰り出されるので聞いていて辛い、黒人とユダヤ人、どちらもWASP体制には入れない、とにかく主人公がポジティブ思考ですごすぎる、KKKを描いた映画を観るのは初めてだから独特の儀式に驚く、ほんまに十字架燃やすんかい苦笑、白人の中でもダメダメで銃大好きって感じで苦笑、ラストに誰かが訪問してきてからの遠くに燃える十字架が暗い未来の暗示だった、不寛容さが増している現代だからこそ観るべき映画
歓声に拍手に大盛り上がりだったけど全然乗れなかった。読むつもりなかったのに本作の批判的レビューを事前に見てしまったせいかもしれない。でもDo the right thingで得た感銘とは真逆に近い風合いを感じたのは事実で悲しかった。あれも勝手な深読みだっただけなのだろうか。言いたいことは分からなくもないのだが細部に至るまで主張尽くしだったのも延々と説法を流されているようでひたすら辛かった。
白人至上主義者の秘密結社"KKK"への潜入捜査を試みた黒人捜査官の実話を基にしたドラマ。

黒人がKKKに入会?という突飛な設定が興味深い話だが、実話を基にしているのが何とも「事実は小説よりも奇なり」。
本作は多分に脚色されているとは思うのだけど、そこはそれ、スパイク・リー監督の味付けはとてもスパイスの効いたものになってたね。
ある意味でシチュエーション・コメディに近いのかもしれないけど、人種差別主義者との対決というシリアスな題材をシニカルな笑いと緊張感でもってテンポよく描いたバランス感覚は良かったな。
主人公を演じるのはデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントン。
「相手の侮辱に合わせてこちらも侮辱する必要はない」といった信念が透けて見える主人公の姿勢には好感が持てる。
親子でスパイク・リー作品の主役を演じるっていうのは縁だね。

一方で、この映画を観るとこのお互いの憎悪がなくなる時は来るのか?と悲観的な気分になる。
KKKの思想の根源は、マイケル・ムーアが「ボウリング・フォー・コロンバイン」で看破したように「相手に対する恐怖」があるのだろう。
それによって起こされる行動が黒人にとって“白人至上主義者”に対する恐怖と憎悪の源泉となっているわけだが、逆に巡って巡って黒人(あるいは有色人種)が彼ら以外に対しての「あいつらは差別する」といった一方的な思想にもなっていないか。
この溝は埋まるのだろうか。
エンディングで映される現代に起きた事件映像は、それがいまだに解決していないこと実感させる。監督は「いまだにKKKがいる」ことに対しての怒りを込めているのだろう。
"逆さ星条旗"が意味する「国家の非常事態」を声高に映し出すエンディングは重い。

劇中で何度も取り上げられる「国民の創生」(1915年)は劇映画としての様々なテクニックを完成させた映画史に残る作品だ。
しかし内容は言及される通りKKKをヒーローとして扱っている作品でもある。
個人的には「国民の創生」はその当時の空気や意識を描いた名作だとは思うけれど、もちろん現代の感覚には全くそぐわない。
それを1970年代になってもそのまま教義の様に受け入れている様子自体が滑稽なわけだが…。
1970年代と2010年代は何か変わったのか?
監督からの問いかけに、しばし考える。
なかなかロックな作品だった。

コメディ仕立てに仕上げているが、
メッセージ性の強い作品だった。

個人的には、実際の映像を使わなくても良かったのではないかなと思う部分もある。

エンターテイメントを求めてる観客には、突然のドキュメンタリーで現実に戻されてしまう。

それだけ、キャストの演技で魅せられる仕上がりになっていたと思う。

1日も早く、
白も黒もない世界を。
食らった〜!
すごくいい映画。今現在進行形の映画。
こんなの作ってるスパイク・リーがグリーンブックに納得しないというのがちょっとわかってしまうというか…あれはあれで好きな映画ですが。
途中でロンが「国民がそんな大統領選ぶわけない」って言ってたけどその現実が今起こってるという明確な皮肉。
彼らはなぜ「我々は対象を憎んでいない」と言うのか。そして本気でそう思っているみたいに言いながらとんでもないヘイト活動をする、地獄のように続く構造を目の当たりにして本当に辛く苦しかった。
自分が本気で正しいと思っている人たちの憎しみ合い。
自分は何も知らない、知らないふりをしてる、知ることをしなければいけないんだな…というか正直こういう作品を観るの本当に辛いけど観なきゃな…と思った。
感想がすごく難しい。
最後、デュークへの電話を切ってスカッとしておしまい、みたいなことでは全くないのがすごいというかこの映画の本質なのかなと感じた。
俳優がみんな本当にすごい、特にkkk陣営は自分が役とはいえああいう演じ方をするというのはどんな気持ちなのか…アダム・ドライバーの助演ノミネートも納得。
公式サイトのロン本人のインタビューがとても良かった。こっちも併せて読むといいのかも。
自分は差別主義者差別主義なんだと気づいた。ブラックスプロイテーションだと思ったけど、違った。最後の2分間。
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