FilmholicMan

ブラック・クランズマンのFilmholicManのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

白黒つけられるか。

黒人警官が白人の相棒とともに白人至上主義を掲げる団体(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査するというお話。

主演はクリストファー・ノーラン監督の最新作TENETでも主演を務めるジョン・デヴィッド・ワシントン。
父にデンゼル・ワシントンを持つ二世俳優だが、最近までプロのアメフト選手として活躍していたというから凄い。

相棒を務めるのはアダム・ドライバー。

監督にスパイク・リーときており、

昨今の白人警官による黒人殺害事件に起因する人種問題を考えてみても、これは観ないわけにはいかないと思った。

拝見するのは初めてであったが、主演のジョンがコミカルにもシリアスにも演じ分けられており、とても良い俳優。

SWシリーズのカイロ・レンの印象が強いもののさすが名門演劇学校を出てるだけあってアダムの演技も素晴らしかった。

肝心なストーリーも黒人陣営、白人陣営のどちらに傾くことなく、双方の視点から丁寧に描かれており、笑いあり、アクションありで退屈させないものだった。
随所に当時の音楽や車等のカルチャーが登場しているのも良い。

ラストに2017年頃の実際のデモ運動の映像が流れるが、最近目にすることの多いBlack Live Matterの掛け声が使われていて驚いた。
しかも白人の労働者階級からはWhite lives Matterという掛け声の下デモ運動しており、米国の人種問題は根深い物だと改めて感じた。

余談だが、脇役にMiシリーズのアレック・ボールドウィンや海外ドラマのMR.ROBOTのふくよかな殺し屋ジャニスを演じたアシュリーアトキンソン、ストレイト・アウタ・コンプトンでDr.ドレーを演じたコーリー・ホーキンス等見覚えのある顔が多く出ておりより楽しめた。

近現代の歴史物としてもおすすめ。
FilmholicMan

FilmholicMan