ケタミン

ブラック・クランズマンのケタミンのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.0
人種差別を扱ってる割には思ってたよりコミカルタッチだった。
同じく人種差別をモチーフとした『グリーンブック』が人種を超えた人間の在り方へと内面を掘り下げるベクトルだったのに対し、こちらはあくまでもその問題を政治的に描く。それはやはり黒人監督だからだろうか。とはいえ役者がとても良かったので味わい深いエンターテイメントに仕上がってた。サスペンスフルかつユーモアにあふれたドラマとして単純におもしろかった。ところが・・・
実話を基にしていて舞台は40数年前、公開は昨年。そして今年のBLMへとアメリカの差別問題はずーっと地続きでつながってる!ってことがラストで露わになって愕然とする。このラストを蛇足と見るか、映画がエンターテイメントの域を飛び出る稀有な瞬間と見るかで評価が分かれると思う。
自分は後者だった。
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