キモサベ

存在のない子供たちのキモサベのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.0
主人公の男の子、出生に関する記録がありません・・・だから12歳“ぐらい”かな?ってことに

ははぁ~ん、だからこのタイトルね

さて本作ですが、ジャケツに女優であり監督でもあるナディーン・ラバキーの名前を見つけ迷わずレンタル(彼女自身も出てます)
映画は彼女の祖国レバノンを舞台に、貧しい両親のもとに生まれた少年の過酷な境遇を描いた衝撃の社会派ドラマです

自分などがここで、お話を書いても物語の魅力を半減させるだけ、やめておきましょう

さて、本作に限らず自分が作品の善し悪しを判断する基準(のようなもの)に、『その映画から、空気や温度や匂いが感じられたか?』・・・があります

その意味で、本作などは間違いなく“一級品”と言えるでしょう

そして当然のことながら、是枝裕和監督の「誰も知らない」(04年)が頭をよぎります
ラバキー監督も観ていますよね?きっと

最後に感想です
もちろん、責められるべきは大人であり、国でしょう
でもそれより刺さるのは、『子どもも辛いが、大人も辛い』・・・でした
キモサベ

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