このレビューはネタバレを含みます
こんな環境が世界にあるのはずっと前から知っていたはずだが、映画で観るとどうしても顔を背けたくなる。
自分の想像力の無さを嘆きたくなる。
主人公は終始優しく、人にもその優しさを分け与えることができる少年で、教育は受けていないがその言動からは頭の良さを感じた。
少年は貧しく劣悪な環境下でも強く生きようとするけど、周りの大人はみな余裕がなく、人から搾取することばかり考えるような輩で救いようがない。
彼は貧しさゆえ、子どもゆえに苦しさから這い上がれない。
映画では終盤の展開に救いを見出せたけど、現実ではこんなには救われないよなと悲しく思う。
母親が自分は娘を亡くしたのだと泣いていたが、誰のせいでそうなったのだと叫びたくなった。
授かった赤ちゃんにギフトと言っているところも寒気がした。