mocha

存在のない子供たちのmochaのネタバレレビュー・内容・結末

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

子どものためって言うならば子どもの声を聞くべきでは?
周りの大人は自分たちのことしか頭になく、子どもなんてただの道具に過ぎなかった。

学校で移民や難民の現実、貧困世帯の子ども(特に女の子)に襲いかかる現実など様々な出来事を学んできたが、映画という1人にフォーカスを当てたストーリーになるとより胸に刺さる。

Zainの表情が苦しかった。

僕を産んだ罪で親を告訴したZainは、Saharなどの他の子の分も背負っていたのかなと。

親として苦労してるなら、子どもを産まなければいいのに。
「どれだけ苦労しているか知らないでしょ」という母親のセリフ、産まれた時からZainやSaharと同じような環境だったと推測できるから苦労してきたのは分かるが、だからといって子どもを労働力や交渉材料として使って、それで同情を求めるのは話が違うのでは?
子どものために罪を犯せるくらい子どもを想ってるなら、11歳という若すぎる年齢で嫁に行かせないし、帰ってきた子どもを叩いて居場所を問い詰めるなんてしないのでは、、(もしかしたら、自分が恵まれた環境にいるから言えることなのかもしれない)

Saharが亡くなってZainが捕まった後、新しく子どもが出来て産まれてくる子の話をしていた時、「女の子がいいな、Saharって名前をつける」って言った母親のセリフが凄い頭に残ってる。
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