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存在のない子供たちのTocoのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
2.5
ゼインは生きる力があるんだけど、悲しいかな彼の生きている世界に彼を生かす術がない。
この映画では、親の養育放棄は貧困と難民問題が絡み合っているのだが、「誰も知らない」とか、現代日本の虐待問題とミクロなレベルでは実は似ているところがあるんじゃない?と思ってしまう。つまり人間は、たとえ親子であっても、無条件の愛情が成立するものじゃない。
ゼインが他人の赤ちゃんを世話するのだが、彼は結局、彼の両親が行った方法を模倣することでしか生きられない。私は両親を告訴するという子どもの行為がセンセーショナルだとは思わない。モラルハラスメントな毒親は沢山いるのだから。

まぁ、個人的にはゴキブリマンがすごく気になる存在だった。すごいインパクトだよ、ゴキブリマン!
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