まるお

存在のない子供たちのまるおのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.5
性格な年齢も分からない。
おそらく12歳ぐらい。
出生証明書すら無い存在の無い子供。
ゼインの眼差しにただ圧倒されてしまいました。

この歳にして人生を諦めきった、
でもその絶望的な中にある子供らしい純粋な眼差し。
たぶん本当のゼインは可愛い顔して笑うんやろうな。

作中のゼインを演じている子供の名前がゼイン。
これは映画なんだけれどどこか境界線が曖昧なこの作品を通して、
これ以上の過酷さが現実では起こっているんだと、
胃袋に鉛詰め込まれたような感覚に陥りました。

最後の母子の面会のシーンが特に印象に残りました。
母と子でこうまで心はすれ違うのかと。。

「心にナイフを突き立てられたみたいだ」
まるお

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