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存在のない子供たちのsahoのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.5
淡々とセリフ少なくドキュメンタリーのように描きつつ、要所要所に映画らしい演出が施されていて非常に完成度が高かった。
出演者はほとんど素人だというから驚き。
過酷な環境の中で、それでも優しく、知恵を働かせ強く生きるゼイン。日本でのほほんと映画を観ている自分の無力さを思い知らされ、涙が止まらなかった。ゼインにとって悪である両親も、決して望んでそうなったわけではないという虚しさ。子供を生むということに対する責任は、遠いレバノンだけの話ではない。
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