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存在のない子供たちのmotoのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
3.5
遊園地から見る夕焼けの海

彼の瞳に映る世界と

私たちの瞳に映る世界は

違う世界が映っている

日常の中にある非日常が

見えているのに見えていない

遠い海の向こうにある国の日常を

物語を通して叫ぶ彼の訴えは

彼の両親にだけ向けられたものではなく

傍観者の私たちにも向けられている

微かな ほんの微かな彼の希望が

存在を確かなものにした

私たちはその存在を

見続けなければいけない
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